愛はGroovy

北山くんってなんなの

そこに玉森裕太はいなかった&舞台挨拶生中継感想

 昨日のことである。初日の10時上映は六本木で行われる舞台挨拶が全国の映画館で中継されるとのことで、広島バルト11玉森裕太主演映画「レインツリーの国」を観に行ってきた。

 

 

 とまあこのような感じで、私は広島でキスマイ担を見る機会が少ない。私の周りにそもそもジャニオタが少ないということも関係していると思うが、コンサート会場のようなあの雰囲気を広島で味わえるということもあり、それもまた楽しみにしていた(観に来た人全員がキスマイ担とは限らないが)。

 

 

 レインツリーの国は、主演が決まった時にすぐ本を買って読んだ。読み終わって、主人公は関西弁だし「これ本当に玉森くんできる?」そう思った。関ジャニ∞の錦戸くんが合っているのではと正直思っていた。これは今回と同じ原作者、有川浩さんの「県庁おもてなし課」で主人公の掛水を錦戸くんが演じていたからかもしれない。私の中では掛水と、今作の主人公・向坂伸行は少し似ていると思ったからだ。

 

 本編開始早々に伸行が出てくる。共演者の方々に関西弁を指導してもらい、その1人である片岡愛之助さんも以前「台本が真っ黒になるくらい書き込んである」と言われていた(気がする)。後で監督さんから、セリフを撮り直して後から音入れをしたと言われ、そこにはやっぱりとてもこだわっているなと感じた。公開前から関西弁を褒められていたことは知っていたが、まず玉森くんの努力がなければできないことなので、初めに関西弁を聞いた瞬間胸がギュッとなった。もしかしたら関西の方は気になるのかもしれない。だが、あっという間に私が観ているのは「玉森裕太」ではなく「向坂伸行」になった。

 

 この映画は感音性難聴を持った女の子との話なので、メッセージでのやりとりが多い。言葉を文字にすることで、より大事に感じるし一つ一つのメッセージに重みがでる。ひとみの殻、壁を破ろうとする伸さんも、嫌なこと、楽しいこと、自分の気持ちを徐々に吐き出し伝えられるようになるひとみも文字で言葉を紡いでいくことで糸が繋がっていく。

 

 映画が終わる頃には、「向坂伸行」は「玉森裕太」にしか演じられない。そう思った。演じられないというか、うまく言えないが伸さんにしか見えなかった。予想以上でした。玉森くん、ごめんなさい。

 

 今までの先行上映などの挨拶やインタビューでもよく西内さんが「テレビで見かける時は玉森さんなので、伸さんはどこに行ったんだろう?って思います」と言っており、たいていその後は関西弁の無茶振りなので認識は違うかもしれないが、本当にその通りだと思った。

 最後にエンドロールで最後もやっぱり君が流れ、仮面ティーチャーの時も思ったが、映画館でKis-My-Ft2の曲が流れるのはとても鳥肌が立ち、映画の主題歌にしてもらえるということはすごいことなんだ、と実感した。そしてまたこの曲も映画のストーリーにドンピシャである。

 

「ただただ ずっとずっと一緒に 過ごしたいだけ それじゃダメなのかい」

 

この部分が特に、「愛さえあれば、なんてウソだよ。」とリンクしているなと。

 

 

 本編が終わり、約30分の舞台挨拶が生中継された。初日の感想などを話した後、司会者からスクリーンをご覧くださいと。玉森くんへのサプライズだったようで、1人だけがキョトンとしていた。そこに映ったのが玉森くん以外のキスマイ6人からのVTRである。まず目に入ったのが、右から二番目にいた黄色いニットの彼だ。「玉森さんだから」黄色の服を着てコメントをとる、ニカちゃん。これが結構黄色い。本当に黄色くて。面白いのに胸が熱くなった。6人とも心の底から嬉しそうだし、楽しそうだし、いつものKis-My-Ft2だった。藤ヶ谷さんからは昔と比べて「玉森が男になった」と。デビュー当時に美男ですねで共演した時のこと、ドラマに臨む姿勢は、ああ、藤ヶ谷さんが1番知っているんだろうな、って。ドラマ初主演でプレッシャーも大きく、途中で「藤ヶ谷くんが主演の方が良かったんじゃないの」と言われていたり。辛くて、悩んで、苦しくて。弱かった部分。それを乗り越えてきたところもこの人は全部近くで見てきたのだ。そして、初めに「2分くらい」と言われていたのに約10分話してしまう彼らが本当に大好きだな、と。

 

 それからVTR終了後の玉森くん。「びっくりした~知らなかった、んはは。」と笑うだけかと思っていた。映像に映し出されたのは、目に涙を浮かべている玉森くんだった。笑っていたけど、うるっときたって。「知ってる6人がいる」と思ったって。いつも一緒にいるメンバーが映像の中にだけど、いる。自分が映画を主演させてもらえたことを自分のことのように喜び、祝福してくれている。俳優の玉森裕太としてやってきたこの映画。自分でも挨拶で言ってたけど、やっぱり映画初主演に少なからず緊張とプレッシャーがあった。この舞台挨拶だって1人で来てるけど、6人を見た瞬間緊張がとけただろうなと思った。以前黄金伝説でサバイバルをした際に、真冬に極寒の水中に入り極限状態になった時玉森くんは「メンバーに会いたい」と口にした。そのことも思い出し、やっぱり玉森くんはKis-My-Ft2の玉森くんなんだ、と。

 

 この舞台挨拶を通じて、また一つキスマイが大好きになった。メンバー愛に溢れていて、お互いがお互いを好きで、キスマイは愛がいっぱい。そんなグループから私たちファンも愛をもらい、幸せな気持ちになれる。映画の内容も、舞台挨拶の内容も、とても心温まるものだった。